日曜日の20時、決まってモデルのマスターズチェアで独り龍馬伝を観ることを密かな楽しみにしている。

今まで建築意外あまり興味を惹かれるものが無かったが、龍馬にはかなり嵌ってしまった。そして、根強い龍馬ファンの存在に納得した。

しかし、今回の龍馬伝。本当によくもこうもピッタリの人たちが集まったものだと感心する。

ひとによっては今回の話は、美化され過ぎという話もあるが、龍馬の生き様(道)からしても、まぁ多少のよこしまな部分には目を瞑ってもいいんじゃぁないかと思う。

龍馬が亡くなったのは33歳。余りにも短い命だったが、車も新幹線も無い時代に全国を行き来し、これほどまでに凝縮した人生を送った人はいないのではと思う。

身分と力が全てだったあの時代に、通常では絶対不可能だとされていた大政奉還がおこなわれたということは、天地がひっくり返る程の出来事だったに違いない。

そして現代。言うまでもなく、龍馬は時を経ても師とされ、多くの人々のこころの中で人生の師として生き続けている。私たちは、先人たちが命を懸けて築き上げたこの日本をもっと大切にしていかなければいけないと思う。

龍馬の故郷である土佐は、私の妻の母親の故郷でもあり、妻も息子たちも土佐のDNAを受け継いでいると思うと、何とも不思議な縁を感じる。

龍馬ゆかりの地を巡ることが私の楽しみのひとつとなりそうだ。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充