輸入住宅の必須アイテムのドライウォール工法。但し、残念ながら我が国ではいまだ正しいドライウォール工法を実践している会社は数少ない。

クラックが起こりにくいドライウォール工法には、専用の資材と正しい石膏ボードの貼り方及び施工技術が必要となる。

例えば、石膏(せっこう)ボード。正しいドライウォール工法には、ドライウォール専用の石膏ボードを使用する。壁の石膏ボードも一般的な910㍉×2430㍉のサイズより130%大きい1220㍉×2430㍉のサイズの石膏ボードを使用する。サイズが大きいのは、可能な限り接合部を少なくし、割れにくくする為である。又、この専用の石膏ボードには石膏ボードと石膏ボードの接合部分の目地処理がしっかり出来る様に、なだらかなくぼみがある。

正式なドライウォール工法もなんちゃってドライウォール工法も仕上がってしまえば、プロでも見分けることは困難である。しかし、築後数年するとその違いは明確となる。

身長187センチの巨人のドライウォーラーの夏目(弟)が手を広げたよりも大きいドライウォール専用の石膏(せっこう)ボード。

天井と壁の入り隅部分まで丁重に目地処理(テーピング処理)がされています。隠れてしまう部分ですが、長期に渡りクラックが入りにくくする為にはとても大切な工程です。

階段下の物入れの目に見えない部分までしっかりと目地にはテープ処理がしてあります。「いつもの職人で造る」ことにこだわる理由のひとつです。

ドライウォーラー夏目(兄)の大きな体で、完成度の高いドライウォールを実現する為に小さなパーツをひとつずつ丁重に取り付けていきます。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充