以前、豊橋で建築させて頂いたU様は特殊なベルトコンベアの修理を専門としている特殊な技術職人。

弊社を選ばれた理由のひとつに、正式な北米式2×4工法を選択できるという理由があった。検討中の一社は、北米式のインチフィートモジュール(407㍉間隔の柱)を採用し、大判の構造用合板も用いていたが、あくまでも日本式の2×4工法を元にした工法だった為、根本的な構造図面や組み立て方法が異なっていたらしい。
そのことについて質問すると、営業マンは「どちらでも強さは同じですよ」と言われ、一瞬で信用出来なくなったと言われた。

簡単に説明すると、同じ材料でも、より丈夫な構造となるのが北米式2×4工法である。これは建築に携わる者ならば、誰もが認める。但し、純粋な北米式2×4工法を理解し正しく構造図面を描ける構造専門の建築士及び職人、現場監督が圧倒的に希少である。安城建築の年間建築可能棟数が限られて来るのはその様な理由もある。
(現在お待ち頂いているお客様、その様な理由をご理解下さい)

U様の様に職種は異なっても、職人は技術的な部分を見分ける目は鷹の様に鋭い。特に隠れてしまう部分には。

私は、職人に認められてこそ本物だと思うし、私はそこに悦びを感じる。代表となり、事務所仕事がメインとなったが作業着を脱げない理由はそこにあるかもしれない。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充