米国での生活体験者の方なら誰もがご存知の様に、マスターベッドルームの隣には必
ずバスルームがある。理由は実にシンプルで夜の夫婦生活を終えた際、マスターベッ
ドルームから直接バスルームを使用できる為である。米国の人々にとって、夜の夫婦
生活は夫婦円満の秘訣であり、とても重要なことだと考えている。

以前、この日記でもマスターベッドルームの直下にある和室(将来的に老夫婦が暮ら
すであろうと思われる)について書いたことがあるが、奥さんの心情を考えるととて
も満足のいく夜の夫婦生活は期待できない気がする。設計時に施主の方から言い出す
ことも出来ず・・・日本ではタブーな話かもしれないが、その辺りの配慮はプロと
して最低限必要だと感じる。

モデルハウス建築当時、技術指導を受けた米国のフレーマー(建て方大工)は、日本
の家の間取りを見て日本人は夫婦生活が無いのか?と実に不思議そうに話してくれた
ことを思い出した。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充