『やってみせ、言って聞かせて、させてみて、誉めてやらねば人は動かじ』の名言で有名な山本五十六。連合艦隊司令長官を務め、真珠湾攻撃を指揮したことでも有名です。自分の真意とは真逆の運命に翻弄され、最期は自らの命を絶って戦争を終結へと導きました。

五十六は若い頃、米国ハーバード大学への留学により、圧倒的な経済力、軍事力の差を目の当たりにしていました。その為、軍部の中で最も戦争を回避しなければならないと懸命に努力しましたが、上層部及び日本国民がそれを許しませんでした。

誰よりも日本とその国民を守ろうと考えていたにも関わらず・・・運命とは実に無情です。

真珠湾の総攻撃は、短期で戦争を終結させる為の五十六の秘策でしたが、最も重要な攻撃対象となる空母は真珠湾には無く、古い戦艦のみで、秘策通りとはなりませんでした。一説によると休日にも関わらず戦艦からの外出禁止令があり、日本軍が攻撃してくると思われる方角に攻撃されやすい様に停泊していたという話もあり、3.11のワールドトレードセンター同様不可解なことが多く、戦争反対賛成に揺れる米国民を戦争へと促す米国の自作自演とも言われていますが真相は定かではありません。

戦況は長引き、悪化の一途を辿り、五十六自身が思ったのは、自分が亡くなれば、戦争も早く終結すると考えたのでしょう。最前線で戦う兵士達へ激励と称して激戦地へと向いますが、私は、多くの兵士が命を落とした場所を自らの死に場所にしたと思います。

五十六記念館は小さな記念館ですが、施設中央に、五十六が搭乗し撃墜された飛行機の主翼が展示されております。今から74年前の4月18日(今日が命日です)その時、どんな想いで最期を迎えたのか・・・とても感無量です。

この資料館で始めて知ったことは、五十六の先祖が三河武士だったこと。そんなご縁もあってここに引き寄せられたのかも・・・と感じた次第です。

私自身、年齢を重ねて来たこともあるのでしょうか、人の生き方にとても興味を惹かれます。そして、『自分はこの歳になってまだこの程度かぁ、全然ダメダメだなぁ~』と感じる今日この頃です。

追伸
お土産に五十六カレーがありますが、今まで食べたレトルトカレーの中では一番美味しいです。旧海軍のカレーのレシピーを元にホテルニューオータニ長岡のシェフが技を加えたカレーですから、それもそのはずです。