住宅の高気密高断熱化に伴い、室内の換気は法令により義務化されている。

換気システムも極めてシンプルなものから、極めて高性能なものまでがあることをご存知だろうか?

極めてシンプルなシステムは、外気の吸気口を各部屋の外壁に設け、各部屋の天井裏に排気用のダクトを配管し、機械的に排気するシステムである。このシステムは極めて安価であるが、夏は外からダイレクトに熱風が入り込み、冷房の冷気は吸気ダクトに吸い込まれ逃げてしまう。逆に冬は、外から冷気が入り込み、暖房の暖気は吸気ダクトに吸い込まれて逃げてしまう。その結果、熱損失は100%である。このシステムを第三種計画換気システムという。

しかし、全館空調冷暖房システム(セントラルヒーティング)の能力を可能な限り向上させる為には熱損失100%の第三種計画換気システムでは性能が劣る。弊社では、全館空調の技術者と何度も協議した結果、最終的に顕熱交換型第1種計画換気システムになった。

コスト高にはなるが、この顕熱交換型の第一種計画換気システムは、極めて性能が優れている。冷暖房した室内の熱損失を30%以下に抑えて空気の入れ替えが可能なのである。

又同システムは、第三種換気システムの様に直接外気を室内に入れず、一旦フィルターBOXにて外気をろ過する為、花粉も除去できる換気システムなのである。長い目でみれば、お客様の満足へと繋がると確信している。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充