北米映画の中で家族で室内の壁をペイントしているワンシーンがある。それがドライウォール工法による水生ペイント仕上げである。クロスに比べ、圧倒的に手間と時間は要するが、柔らかなインテリアとドライウォールの壁に立つ女性の肌をより美しく見せることが出来る。今まで何度も渡米したが、米国の住宅でドライウォールでない住宅は一度も見たことがない。

弊社では、北米の正式なドライウォール工法を実践している。ドライウォールもどきの仕事をすると必ず数年でクラック(ひび割れ)が起こるからである。

正式なドライウォール工法にはドライウォール専用の大判の石膏ボードを使用する。理由は2点。

1.石膏ボードの接合部を極力少なくし、クラックの発生を低減させる為。

2.専用ボードは接合部にジョイントテープとパテを入れるなだらかな凹みがある。充分
にパテを盛ることが出来る為、これもクラックの発生を低減する効果がある。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充