昨今予約制で太陽の塔の内部を見学することが出来る様になり、社内研修に行って来ました。私自身も2歳の頃、大阪万博に来たそうですが、全く記憶に無く、動く歩道で抱っこされている写真がアルバムに残っています。

事前に建設当時のエピソードを本で読んでから行きましたので、実物の臨場感は写真からの想像を遥かに超えていました。大阪府民にとってこれはもう奈良の大仏同様の存在だと思います。

フテブテシイあの顔と圧倒的な存在感。エキスポ70のテーマ『人類の進歩と調和』を真っ向から逆説を唱える岡本太郎。この危険人物太郎を絶対に失敗の許されない一大イベントに太郎を推薦した人達も凄いです。

内部は気の遠くなる作業により耐震補強が施されています。腕の部分の鉄骨で複雑に組み合わされた構造の美はとても50年前の構造物とは思えません。展示物の多くがリメークされていますが、ゴリラだけは49年まえのままの姿で、頭が無く、足も裂けており年月の長さを感じずには居られません。そのゴリラを見てふと思ったのは、自分の体への感謝の思いでした。

突出した芸術性、そのスケール大きさは勿論ですが、太郎の哲学、生き様が多くの人々を今も勇気付けていることは間違い有りません。

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