年末恒例の社員旅行。今回は小鹿部長のリクエストにより山口の萩に行って参りました。歴史オタクの小鹿部長は2015年の大河『花燃ゆ』を先取りし、吉田松陰、高杉晋作の故郷の萩となりました。昨年に引き続き、大河の歴史舞台を訪れることがどうも恒例となってきた様です。(笑)

事前に多少なりとも歴史舞台の知識を学んでからその場所に行くことにしていますが、そうすることで極めて高い臨場感を感じ、この感覚に嵌ってしまいます。

この時代(約160年前)に陸の孤島の若者達が日本の未来を変えて行けることが出来るとは到底誰も思わなかったことでしょう。その志の高さと命さえも危ぶまれる危険を冒し新幹線や自動車も無い時代にワラジを履いて徒歩で日本全国を歩き周った行動力に本当に尊敬の域を超える思いになります。同時に日々の自分の努力不足に恥ずかしささえ感じます。

この先人に比べたら大凡比較にもなりませんが、私たちにも師匠である戸谷英世先生の意志を引き継いで『日本の住宅を変えて行く』という大儀があり、それを全うして行くことこそが安城建築に課せられたお役目だと感じております。

人口減少も次第に加速し五年後の2015年には新築需要も現在の約半分となると予測されています。建築業界にとっては非常に厳しい時代に突入して行くことになりますが、私が二十数年前に世界最先端の米国の住宅産業を視察した時、既に米国はこれから我が国が迎える状態だったため、今回の予測もさほど驚くことではありませんでした。いよいよ住宅の真価が問われる時代が来ることになります。真価とは中古市場となっても多くの人々を引き付ける魅力が衰えない建物とすることであります。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充