中日新聞のコラムによると、探査機はやぶさが旅した惑星イトカワまでの距離は3億キロ。
地球をソフトボールの球とすると月は3㍍離れた十円玉程度、惑星イトカワは1.7キロ先の粉粒程だそうです。
幾度ものトラブルを乗り越え帰還したのは奇跡に等しいそうです。

それらの幾度もの試練を乗り越えさせたのは、『技術者の想い』ではないでしょうか。

一見最先端技術を駆使する技術者たちは、思考や感情までもあながちデジタルの様に思いますが、ロケット技術者の堀内さんの話では、4機のエンジンそれぞれに個性があり、それぞれのエンジンに自分の家族の名前を付けていたとか。技術者の実にヒューマンな部分を感じます。

話は少々反れますが、以前宇宙飛行士の詩集の中に印象深い話がありましたのでご紹介します。

『最初の1日か2日は、みんなが自分の国を指差していた。3日目、4日目は、それぞれ自分の大陸を指差した。5日目には、私たちの念頭にはたったひとつの地球しかなかった』

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充