築13年を迎える岡崎市のG様から塗り替えのご依頼があり訪問させて頂きました。塗装のお話は勿論のことですが、入居からの様々な出来事を話して頂きました。

新築当時、中学生だった娘さん。塾の帰り、先生に車で自宅まで送ってもらったそうです。先生は『これお前の家?』と言われ、その後、塾に行くと『お城の様な家』に住んでいると噂になったそうです。

庭で作業をしていると、下校途中の小学生の男の子のグループがやって来ました。木の陰となって私の存在に気付かなかったのでしょうね。ひとりの男の子が突然走り寄って来て玄関の前に立って『ここ俺んち~!じゃぁな~』と。男の子の集団は口々に『すげっ~!!』の嵐。玄関先に立った男の子の顔は優越感に満々ていたそうです。(笑)そして集団が去って行ったことを確認するとそそくさと帰って行ったそうです。

『年齢を重ねるうちに街中の便利なマンションに引っ越そうかとも考えましたが、この家から見える街の夜景、花火、遠くには名駅のツインタワー、お天気のいい日には鈴鹿山脈まで綺麗に見え、勇気が沸いてきます。家の暮らしやすさや心地好さ(全館空調も含めて)を考え引越しは見送りました』と。

上記理由もあると思いますが、家族の成長を見守ってきたこの家を手放せないと思われていると私は感じました。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充