現場にて非常に嬉しい光景を見た。休憩時間中に外壁担当の職人たちが集まって仕事の出来栄えや納まりについて語り合っていた。それは、図面では表現出来ない部分の細かな納まりや、装飾等のバランスである。

そんな職人たちを誇りに思う。私が足場に登り、「いい仕事してるわ」と伝えると、とても誇らしげで満足そうな笑顔になった。

職人曰く、「安建の現場は自分の仕事が終わると、携帯カメラで写真を撮って、完成する頃にどうなったのか気になって、また来ゃうんだよなぁ?」と話してくれた。

以前にもお伝えしたが、いい家を造るには、「建築の様式を熟知した設計士」「図面をより造り込み、適切に職人に指示出来る現場監督」「設計士及び現場監督の意図汲み取り、形に出来る職人」「その建物の特性を熟知し、より魅力的に演出するコーディネーター」この4者がチームを組み、志がひとつになった時、最高の作品出来る。

携わる職人たちが誇りを持て仕事をしてくれると、この仕事をしてて本当によかったと思う。

M邸 M邸職人

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充