JIOの講師を招いて、職人さんも参加しての社内研修会をおこなった。

今回は、「外壁の雨漏れ」を防ぐ施工方法及び実際に問題となった現場の写真事例の紹介をして頂いた。

講師をして頂いた方は、検査員でもあり、数多くのクレームを実際の現場で体験されていた。その結果、雨漏れする家の特徴は、「軒の出の少ない塗り壁の家」だという

特に、数年前まで当たり前の様に施工されてきた「通気工法」を施されていない家がワーストワンという。

外壁がモルタルの為、どうしても目に見えない細かなひび割れが生じている。更に、軒の出が少ない為、雨水が外壁を伝わりやすくなり、そのひび割れから壁体内に浸透してしまうのである。通気工法ではない場合、外壁下の防水紙も常に濡れた状態を伴うと防水機能は無くなる。

以前、この日記でも少し触れたが、通気工法を施した塗り壁の家も施されていない家も、外観を見ただけでは全く変わらない。私同様、技術者の多くがこの方法に疑問を感じたに違いないと思う。しかし、残念なことにユーザーに対し魅力的な価格で提供できるという理由から「通気工法なし」の塗り壁の家が大量に造られてしまった経緯がある。

おそらく、この様なことまで見抜けるユーザーはいないだろう。

特に輸入住宅の場合、装飾が多いので、目に見えない部分の技術者のこだわりと会社のモラルが問われる。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充