今日、過去数々の名作を残してくれた伝説の外装の職人(見た目はヤンキー親父)からシビレタ話しを聞いた。この職人は、見た目こそ好印象では無いが、この職人以上の心意気と高い技術を兼ね備えた職人を私は知らない。

職人曰く、「仕上げの色がとても気になる」と言う。

私は、工事した家がどんな色に仕上がるのかが楽しみという理由で仕上げの色が気になるのと思ったら、それが一番の理由では無かった。

職人曰く、色分けする(2種類以上の色の組み合わせ)場合、塗装職人が色分けしやすく且つ、より美しい外観になる様に外装の部材の取り付け位置にいつもメチャクチャ悩むという。

勿論、現場監督からの指示書はあるが、図面通りに納まらない部分や、図面を変更した方がより美しく仕上がる場合もある為である。

いい輸入住宅をつくるには、いい職人は欠かせない。ユーザーは会社(工務店)を選ぶことは出来ても、本当にいい職人を選ぶことが出来ない。例え出逢っても疑いや上から目線では、職人の最高の技術と心意気は発揮されないだろう。ユーザーと造り手が共鳴し、初めていい作品が出来上がる。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充