取引先の商社の紹介にて、横浜からドライウォールを専門に手掛けている会社の代表の方がお越しになった。理由は、日本に北米同様の正式なドライウォール工法を普及する為、マニュアルづくりや職人の教育を共にして欲しいということだった。

輸入住宅と共にドライウォール工法が日本国内で普及し始め十年程になるが、関東では、ドライウォール業者の多くが正式なドライウォール工法を実践していないと切実な問題をお話しされた。

ドライウォール工法によるペイント仕上げの場合、正式な施工をしても簡略化した施工をしても完成直後は差ほど変わらない。しかし、半年一年が過ぎてくると、簡略化した仕事の場合、家中の壁天井がクラック(ひび割れ)だらけとなってくる。事実、県内の業者が分譲地で海外よりプロのドライウォーラーを招き施工したが、日本側で施工した石膏ボードの貼り方が適正でなかった入居後に大変なクレームとなった経緯がある。

(代表の方)「国内のドライウォール業者の中で、御社は正直にドライウォールに取り組まれていると思います。是非共にドライウォールの標準化を進めて欲しい」と言われた。

昔から同業者のこの様な言葉に私はメッポウ弱い。

既に弊社の子会社ドライウォールジャパンで養成した数人のドライウォーラーが、正式なドライウォールを実践し活躍してくれている。

我々も満足度の高い家をつくるには、どうしてもまじめで腕のいい職人が必要である。

代表の熱い想いに協力しようと思う。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充