弊社で建てられたお客様の知人の方が新築の際、全館空調システムの家を建て(他社で)空調の効きの悪さにより、折角のオープンな間取りを仕切る工事をされたと聞いた。

そのお客様も「家族の顔が見えるオープンな間取りの家」の実現をする為に全館空調を採用されたかと思う。その全館空調が効かないでは納得し難いに違いない。

全館空調システムを採用するにあたり、様々な準備計画及び現場監督と空調職人の施工技術が必要であり、その部分が伴わなければ、机上論による機械そのものの性能を発揮することはありえない。

弊社のモデルハウス・事務所にも採用し、私自身の家も9年程前に全館空調システムを導入し、実際に暮らしてみて様々な改良点を発見した。その改善点を現在の家づくりに反映している。(実際に弊社の施工実績の多さから、全館空調メーカーデンソーエースの技術者メンバーが弊社に度々改良点のヒアリングに訪れている)

施工実績も少なく、全館空調の家を体感したことが無い施工者が全館空調の家を施工すれば、不具合の可能性は高くなるのは当然のことかもしれない。注文住宅の場合、ひとつとして同じ家は無い。その為、メーカーの施工マニュアル+αの職人業が求められる。現場監督や施工者の経験数と技術が絶対条件だと私は思う。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充