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安城建築
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社長日記

月別アーカイブ:2008年1月

豊かさ=生き方

2008.01.14

安城建築が造りたい輸入住宅は、以前この日記でもお伝えした通り、どことなく懐かしさを感じ、感性に響く住宅である。いくら、正式な様式に基づいてデザインされている住宅であっても、成金の方が好む様な派手だけの輸入住宅は正直言って造りたくは無いと思っている。

米国では、911のテロによって国民の生き方が問われた。テロ以前、あの貿易センタービルで働くことは成功者の証であり、ビルはその象徴だった。しかし、あのテロにより成功の象徴は一瞬に崩れ去った。

機内でテロリストと命がけで格闘した人々。

危険を省みず職務を全うし、ビルを駆け上がって行く消防士。

大切なひとの消息を懸命に探す人々。

多くの尊い命を失ったが、「真の人生の豊かさとは?」という問いに気付かされた出来事でもあった。そして、人生の豊かさとは、富や地位では無く「生き方」であることに多くの国民が気付いたのである。

その結果、真の金持ちは(こころの豊かさも兼ね備えている金持ち)リムジンに乗ることはもはやダサい。という価値観になったそうである。住宅においても、真の金持ちは如何にも成金の方が好むゴージャスで派手な住宅より、トスカーナスタイル(イタリアのぶどう農園を現代風にした様な家)の様な、日本語で表現すると、「おごそかさ」を感じられるスタイルが好まれる様に変わって来ている。何故なら、家は自分の行き方を自己表現する最大の買い物だという考え方がある為である。

輸入住宅には奥深い設計思想を伴わなければならないと思う。そして、最終的にはその設計思想全てが暮らす方や家族の「人生の豊かさ」に連動していなければ、本物とは言えないと思う。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充

親愛なる安建ファミリーの皆様へ

2008.01.13

昨年末の話しだが、弊社の澤が現在施工中の安建ファミリーのA様から聞いたことをお伝えしたい。
A様が岡崎のシャルドネさん(家具屋さん)を訪れた際、安建で家を建てることを店員さんに話しをすると、その店員さんに「安城建築さんのお客さんは違います。本当にとてもいい方ばかりです」と言われ、とても嬉しかったとのこと。

私もこのシャルドネの店員さんに同感です。本当にそう思います。特に感性のアンテナと感度がとても豊かな方が多いと思います。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充

技術屋として

2008.01.10

先日、あるお客様より塗り壁の家の施工例が少ないのは何故ですか?という質問があった。

海外の建築様式を日本で建築する場合、気を付けなければならない点は雨による漏水である。特に南仏タイルの様な塗り壁の家は、軒やケラバ(軒樋の付いていないほうの屋根)の出が少なく瓦から壁面に直接雨が伝わって来てしまう。

外壁通気工法による塗り壁ならその心配は少ないが、コストを抑える為に外壁合板に直接防水紙を貼り、メタルラス(モルタルを塗り付ける為のメッシュ状のものを直接外壁に取り付け、その上にモルタルを塗り付ける様な従来の施工方法の場合、極めて心配であった。理由は、モルタルには必ず細かなひび割れが必ず起こり、そのひび割れから漏水し、構造に致命的な結果をもたらす恐れがあるからである。

弊社も長年輸入建材の使用には苦い経験があり、常に改善に取り組み、後々修繕費や信用を失墜させてしまうことだけは避ける様な施工方法を吟味して来た。

昔の土壁の家は、機密断熱効果は低いが外壁から漏水しても直ぐに乾いてしまう。しかし、現代の住宅は高気密高断熱化され、一旦漏水すると乾きにくく、発見もしにくい。その為、安城建築では、長年に渡りひび割れが起こりにくく、もし万が一外壁面から漏水しても構造体に影響を及ぼさない工法が確立するまでは、南仏スタイルのリクエストがあってもお客様へはお勧め出来なかったのはその様な理由からである。

その当時、既に確実な工法として、通気ラスモルタル工法という工法があったが高価な為、ご予算に余裕がある方にしかお勧めが出来なかった。しかし、現在ではある程度安価で安心出来る施工方法も確立された為、弊社も自信を持ってお勧め出来るようになった。

時々、輸入住宅は日本の気候に合いますか?と言う質問があるが、気候に合わせた工夫をしない輸入住宅は致命的である。しかもこれは輸入住宅に限った事ではなく、どんな家でも同じことが言える。

デザインや装飾にこだわることも大切である。しかし、それ以上に長期に渡る耐久性を持たせる施工技術は、監督の細かな配慮やひと手間を惜しまない職人の志と技術を必要とする。

追伸、

これまで建てて来ました安建ファミリーの皆様の家は、モルタル下地・サイディング下地共に全て通気工法により建てられていますのでご安心下さい。

チューダースタイル1 塗り壁1
チューダースタイルの塗り壁の家(通気工法により施工される塗り壁)

通気工法による塗り壁モルタル下地高価であるがこれがモルタル下地の通気工法による施工方法。例え外壁面のひび割れより漏水しても裏側に通気層がある為、構造には直接影響は無い。当然、この通気部分を省けば、コストは下がる。しかも仕上げてしまえば見た目は全く同じである。しかし、非常に重要な部分である。技術屋としてこだわらずにはいられない。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充

アール階段

2008.01.09

アール階段昨年末に完成した現場のアール階段の施工写真である。

このアール階段は奥様の一番の夢だった。限られた予算で如何に美しい曲線階段を造りあげるかは、現場監督と大工の腕の見せ所。手摺の部分は薄く何枚かにスライスした手摺を湾曲にしながら接着剤で接着し、万力(締め付ける道具)を多用し締め付け3次元に組み上げていく。いくら締め付けても万力を外すとわずかにアールの角度が開く。この戻り具合は職人の勘に頼るしかない。万力を外した時、階段との曲線がピッタリと合う。この瞬間、私は職人の神業に驚嘆する。


この施工は相当な技術を要する為、大工の中でも極めてレベルが高い職人のみが施工する。年に数度、同業他社より、弊社に施工の依頼があるのもその様な理由である。

この写真では見えないが、階段底面のドライウォールも実に滑らかに3次元曲線を描き、超一級品に仕上った。

手間も時間も要する仕事だが、真の職人魂を持った職人はこの様な難しい仕事程、やりがいを感じている。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充

人生を豊かにする為の全館空調システム(セントラルヒーティング)

2008.01.08

現在、弊社で建てられるお客様の8割以上の方々が全館空調を採用されているが、もし再度家を建てる機会があったら欲しい設備は?という問いに全ての方がセントラルヒーティングと答えられる。
私が高校生の頃(25年程前)米国にホームステイした時、既にセントラルはどの家にも当たり前の様にあった。
まだ我が国では、住宅会社の宣伝文句として、全館空調は「家中が一定温度になり快適に暮らせます」そんな感じだろう。しかし、本場の考えは少々違う。家は人生の豊かさを感じる為にあるとされ、人生の豊かさ=家族との時間と考え、家族の顔が見えるオープンな間取りを支える為に全館空調システムは無くてはならないと考えられている。
例えば、全館空調を採用することにより、階段は上り下りするだけの場所では無くなり、その段差を利用して子供たちに本を読んであげるステージにもなる。言うなれば暮らしが変わるのである。
又、米国のバリアフリー住宅の考え方は我が国と違う。全館空調を入れることにより、温度差を無くし、自由に動き回れる様にする。そして、家の中に段差を設けることにより、リハビリ効果を持たせる。これが本当の健康バリアフリー住宅だと言う。確かに、家の中での死亡事故は段差によるつまずきでは無く、温度差による脳卒中がワーストワンである。
どうして我が国ではその事実が言い換えられてしまったのか?理由は簡単である。段差を無くすことは簡単であるが、家の中の温度差を無くすことは見た目には判りにくく、エンドユーザーには伝わりにくい。手間もコストも掛かるわりに営業販売的なメリットがないからである。しかし、暮らし始めるとその差は歴然である。

一番気がかりなのは電気代だと思う。40坪程度の家で、真冬24時間運転し13000円程度である。(次世代現場発泡硬質ウレタン+UVカット断熱アルゴンガス入り樹脂サッシ)因みに土壁の家の場合、単純に5倍の電力を消費すると予想される。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充

懐かしさ

2008.01.07

この日記の中で、私が時々話していることに、家のデザインは懐かしさを感じるものとしたいと言い続けて来た。その理由は懐かしさを感じると人は優しくなるからである。しかし、疑問に思い続けて来たことがある。何故、優しくなるのだろうと?

多分、もしかしたら幼いころの自分に出逢える、そんな気がするのではと思う。純粋でけなげなこころを持っていた頃の自分がとても愛おしく感じ、癒され、優しい気持ちになれるのだと思う。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充

イチローの告白

2008.01.06

NHK「仕事の流儀」にてイチローの特集を観た。

印象深かったのは、「あのいつものポーカーフェイスととがった態度は、打って当たり前だというプレッシャーに何度も押し潰されそうになり、自分を守る為にどうしても必要だった」と語っていた。超人イチローの人間らしさを垣間見た時、非常に親近感がわいた。

イチローの場合は、強さと弱さの同居に苦しんで来た。誰もが、時として二面性を持つ自分自身を嫌になることがあると思う。正直、私も優しい自分と冷酷な自分とが同居し、自分自身が判らなくなった時がある。しかしある時、私のメンターにこの様なことを言われ、吹っ切れた。

「優しい部分、冷酷な部分、その両方を持ってあなたを形成しています。あなたの優しい部分は偽りではありません。いつも冷酷ではありませんよね?時としてそういう部分もあるということです」と。

うろ覚えであるが、さだまさしの言葉の中に、「暖かさと冷たさを持って人間であり、冷たさが無く、暖かさだけでは本当の暖かさも判らない」そんな言葉を思い出した。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充

鉄道模型の店

2008.01.05

昨年末、ネットで豊橋にある鉄道模型のお店を見つけた。奥まった場所にあり、非常に見つけにくく、3回も電話でマスターに場所を尋ね、何度も周辺をグルグル回りやっと見つけた。海上用コンテナを改装した小さなお店は仮設店舗の様で、お世辞にも立派とは言いがたい店だった。

私が品定めをしていると、驚いたことに、お客である作業服のおじさんと若いお兄ちゃんが細かにアドバイスしてくれるのである。そのアドバイスの細かさはやはりマニアだけあってプロ級であった。アドバイスを参考に購入し、丁重にお礼を伝え、店を後にした。

帰り道思ったことは、「あの店のマスターは幸せなんだろうな」と思った。

多くの人々が仕事を苦行と思い、その苦行を耐えることにより対価を手に入れることが当たり前とされている。しかし、「人生の豊かさ」という計りで考えると少々疑問が残る。

想像で申し訳ないが、大企業に勤務した方が年収は高いだろう。しかし、時間を費やし苦行に耐える人生と、このお店のマスターの様に、好きな鉄道模型とその仲間に囲まれて過す人生では、「人生の豊かさ」は大きく違うのではないかと思った。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充

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