数ヶ月前、一年点検の際、見事な程M様の世界観が表現されたインテリアを拝見し、点検が終わった後、これまたインテリアに溶け込む素敵なコーヒー挽き機で挽いたコーヒーをご馳走になりました。この時の心地よさとご夫妻との楽しいお話のひと時は、実に豊かな体験をさせて頂きました。そのM様から先日お便りが届きましたのでご紹介させて頂きたく思います(M様ご了承済み)この様なお便りは、携わったメンバーの励みになります。M様本当にありがとうございました。

以下M様からのお便りです。

『安城建築の皆様へ』

私たちがこの家に住み始めて1年が過ぎ、ずっとほったらかしだった外構工事も終わり、ようやく家らしくなりました。

快適過ぎて、まだ1年しか経ってないんだなぁという感じです。
以前に住んでいた社宅に比べると、設備が格段に良くなったので当たり前なんですが、ハードの面だけでなくソフトの面も多大に影響していると思います。
それは、素敵なデザインや家族の存在が感じられるオープンな間取り、見た目と体にも優しいドライウォールの壁や暖かみのある色合い、手間を掛けて貼ってもらった石の壁や天井の梁、素敵なインテリアやほぼ完璧に網羅されている電気系…。それを手にした満足感や幸福感はとても大きいです。

技術がしっかりしているのは、見学会などで目で見てわかるんですが、何より人がいい、熱い浅井社長をはじめ、本物のアメリカの家よりも素敵なデザインで設計してしまう優しい手塚先生(毎回癒されてました)、いつも話し込んでしまう営業の澤さん、まだ勉強中だった神谷さん、経験豊富な現場監督の小鹿さん、素敵なセンスではっきり言ってくれるインテリアコーディネーターの田代さん、ドライウォールだけじゃなくて第二の現場監督みたいな夏目さん、見た目怖そうだけど話すととっても優しい青山大工さん、細かいところまで気にしてくれた外装屋さんや電気屋さん、安城建築の社員じゃない人までも誠実でとっても感じがいい!誇りを持って仕事してるのが伝わってきました。

私たちのマニアックな希望にも答えて頂けたし、トラブルがあっても誠実に対処して頂いて、最初から最後まで気持ちよく家作りができました。長時間の打ち合わせも毎回本当に楽しかったです。

私たちは最初、暖かみのあるどこか懐かしい感じの<Dream House>を作るのを計画していましたが、安城建築の家作りは<My Home>を作る事でした。
バート・バカラックの 「a house is not? a home 」という名曲を思わせます。

A chair is still a chair
Even when there’s no one sitting there
But a chair is not a house
And a house is not a home
When there’s no one there to hold you tight,
And no one there you can kiss good night.

A room is still a room
Even when there’s nothing there but gloom;
But a room is not a house,
And a house is not a home
When the two of us are far apart
And one of us has a broken heart. (以下略)

(歌詞抄訳)

椅子は座る人がいなくても椅子だけど
椅子だけでは家じゃない
そして家も家庭じゃない
あなたを抱きしめる人がいなかったり
お休みのキスをする人がいなければ…

部屋はただ暗がりであっても部屋だけど
部屋だけでは家じゃない
そして家も家庭じゃない
私たち二人が離ればなれで
片方の心が張り裂けていれば…

以下略

この曲の場合は、
“house”と”home”という似たような単語だけれども、家(house)があってもそこに住む人の営みがなければ家庭(home)にはならない、と歌うちょっと悲しい恋の歌ですが…。

希望の形だけ整えても、希望の生活は送れないという事ですね。どんな家に住みたいかじゃなくて、その場所で誰とどんな生活を送りたいか、を形にしてくれたんだなぁと思います。だからお互いが「帰りたい場所」になれたらいいなぁ。なんて思えるようになりました。そして今度は、新しい縁をつなぐお手伝いが出来るかもしれない事にワクワクしています。

以前住んでいたアパートの前の、安城建築の素敵なアメリカンハウスを見てから5年、私たちも安城建築の<暖かみのあるどこか懐かしい感じの素敵なMy Home>を手にする事ができました。お礼がだいぶ遅くなってしまいましたが、ありがとうございました。

そして、これからもよろしくお願いいたします。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充