この建物はとてもとても不便な場所に建っていますが、私が初めてこの建物を見た時、とても穏かな暮らしが実現出来そうなイメージを自然に思い描ける建物でした。とても不思議な感覚ですが、この建物からは『愛』の様な温かさを感じました。
一見これまで安城建築が手掛ける輸入住宅とは異なりますが、安城建築の設計思想である『流行に左右されないこと・人の感性に響くこと』に関して言えば私たちのミッションに属しています。
あえてカテゴリー分けするとしたら和洋折衷カントリーとでもいいましょうか。住宅雑誌に掲載されるカントリーとの違いは暮らす家族が歳を取って、おじいちゃんおばあちゃんになっても違和感が無くしっくりくる大人のカントリーと言えます。現に私は自分が年老いてこの家に暮らしている姿をイメージしていました。若い頃ボーイスカウトをしていたからでしょうか、自然の中でのラフな暮らしに憧れがあるのかもしれません。
そんな私の想いをデザイナー、コーディネーターにも共有して欲しいと思い、遠路遥々実際にこの建物から感じた『愛』を直接感じてもらいました。