安城建築

社長日記 2008.01.23

いつか実現したい町並み

このパースは、私の先代から受け継いだ作業所の一部を50年間の定期借地権にて北米の様な町並みを再現するプロジェクトのものである。緩やかにカーブする道路とフェンスの無いオープンなガーデンは、外国映画のワンシーンの様に誰もがこんな街に暮らしてみたいと憧れるだろう。

この街に暮らす家族同士が末永く共感し合える様な街を創りいたいと考え、購入にあたっては、面談をさせて頂いた上で購入して頂くスタイルを考えていた。

このプロジェクトに共感し、先行予約までして頂いた方が数家族居たが、結果的に、役所から「緩やかなカーブした道等は前例が無い」という、如何にもお役所らしい回答により、認可されず実現することが出来なかった。

現在、その場所は優良企業に50年間の定期借地にてお借り頂いている。この場所では夢は実現出来なかったが、お陰さまで、より安定経営の基盤が出来、新たなるチャレンジも可能となった。

私が尊敬する建築家の手塚氏が手掛け、テレビドラマ等で何度もロケ地として使用されたマークスプリングでは、事情により結婚式が出来なかったカップルを住民が協力し合い、この街の広場にて2人を祝福する結婚式をおこなった。以前、この話しを手塚氏は嬉しそうに話してくれた。そんな街をいつかは創りたいと思う。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充