安城建築

社長日記 2016.03.19

オープンな間取りと天井高による目の錯覚

次回スーパーマーケットに行った際には、お店の天井の高さをじっくりと見て欲しい。一般的には3メートル~3.5メートルの天井高となっています。それでも凄く天井が高いとは感じないと思いませんか?(一般的な住宅の天井の高さは2.4メートル)それは目の錯覚によるものです。

人間の目の錯覚として、床面積が広くなれば広くなるほど、天井の高さが低く感じてしまうそうです。住宅の場合で例えるなら、八畳程のリビングでしたら2.4メートルの天井高でも圧迫感は感じませんが、10畳を超えるリビングとなると2.4メートルの天井高では低く感じ始め、20畳を超える連続したオープンな間取りとした場合、非常に圧迫感を感じてしまいます。

よって広い部屋や連続したオープンな間取りとする場合、天井高に配慮することが設計には求められます。勿論、同じ床面積でも天井高2.4メートルとそれ以上の高さにする場合とでは、構造柱の長さや屋内外の壁の面積が増える為、同じ床面積でも坪単価は上昇します。

少々裏話となりますが、業者側がユーザーに坪単価を安い様に見せるには、オープンな間取りでも天井の高さ通常通り2.4メートルのままにすれば、見掛けの坪単価は安く済みます。その違いは見比べることが出来れば歴然ですが、残念ながら見比べなければそういうものだと思ってしまうことでしょう。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充