英国、フランス、ドイツ、スペインなど、その土地の建材や風土、そして母国の建築様式に基づいた建物で、一つの様式に限られることなく幾つかに分類されています。

これらの建築様式は、植民地を経営する本国の名称から、イングリッシュ・コロニアル、フレンチ・コロニアル、スパニッシュ・コロニアルなどの名称で呼ばれました。

植民地時代に建てられた建物は、母国の建築様式によって建てられていますので、その後の米国の建国から進化していった建物に比べ、それぞれの国の特色が顕著に現れていると言えます。

デザイン面においては、華やかさの表現というよりも、玄関を中央にし窓を左右対称に配置したシンメトリーなデザインで、建物としての美しさを訴求したもの。

またオランダの建築様式のような先端に曲線がある大きな屋根の小屋裏を居室に利用した建物などがあります。