来賓として次男の卒業式に出席しました。あの凛とした場の雰囲気と何とも形容し難い感情の高揚は人生において数えるほどしかありませんが、とても貴重な経験だと思います。

式は順に進み、『卒業生式辞』。

卒業生代表の女子生徒が壇上にあがり校長先生に式辞を読み始めました。式辞も後半に差し掛かったその時、想い出が走馬灯の様に巡って来たのでしょう。感極まり嗚咽と伴に言葉を発することが出来なくなってしまいました。静まり返りかえった会場、一瞬その場の時間が止まったかの様でした。

固唾を呑んで見守る人々、沈黙は時間にして1分少々だったでしょうか、彼女の想いは人々に強烈に伝わり、私も含め先生方、会場の皆さんも思わず涙腺が緩みました。立ち会った人の多くが人生の豊かさを感じたことでしょう。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充