以前米国のデザイナーに日本の住宅業界では無料設計をする住宅会社が多いという事を伝えた処、『日本の消費者は不信に思わないのか?』とても驚いていました。日本にも昔からのことわざで『タダより高いものは無い』と言われますがそれは正しいと言えます。英語ではThere’s no such thing as a free lunch.

何故タダなのか?それは返報性の法則(無料でしてもらうと断りずらくなる)と親近感(図面の打ち合わせ等で何度も接触を図ることにより親近感抱いてしまう)を抱いてしまう為の心理操作の為だと言えます。

又、某大手メーカーの設計をされていた知人の設計士から聞いた話ですが、無料設計の打率は1割だと聞きました。9割はボツ。もしあなたがそのデザイナーだったとしたら・・・本当に親身になって図面を描けるでしょうか。

私もこの業界に30年程携わっていますが、能力のあるデザイナーが無料で設計しているという話は一度も聞いたことがありません。やはり無料の図面を見ると無料なことが解ります。

とかく輸入住宅の最大の魅力は外観デザインと言えます。海外のデザイン様式を熟知されて要るか否かでお施主さんの満足度の持続性は大幅に変わってしまうことは間違いありません。一番残念なのは、良かれと思ったデザインがナンチャッテであることが分かってしまった時です。その時、大きな劣等感に苛まれてしまうことになる・・・それだけは避けて欲しいと切に願うばかりです。

↑? 一棟の設計にこれだけのエネルギーを注ぎます。