2枚の写真はツーバイフォー工法で使用される構造用合板。片方は針葉樹合板。片方はOBS合板。コストを比較すると木のチップを固めたOBS合板の方が安価であり、建築ではコストを抑えたアパートやローコスト住宅に使用されています。梱包用の養生合板に使用されているものも見かけます。
建築費のコストダウンを検討するにあたり、以前このOBS合板を検討しました。

この様な場合、職人の生の意見がとても参考になります。ベテランの建て方大工さん曰く、紙面上での強度データーはさほど変らないらしいが、OBS合板は雨に濡れると厚みが最大で3㍉ほど膨れ、一旦貼った合板を剥がそうものなら、バラバラになってしまうそうです。

私が大工さんに「もし、自分の家を造るとしたらどちらの合板を使用しますか?」と聞くと、「勿論、針葉樹合板」と即答。その時点で、使用を見送りました。

どうも紙面上のデータとベテラン大工の実体験は異なる様です。完成してしまえば隠れてしまう為、全くその違いは解りませが、職人がノーと言うものは使えません。

⇒OBS構造用合板

⇒針葉樹構造用合板

⇒建て方中の現場。構造用合板は建物の全ての床、全ての外壁、全ての屋根に張られます。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充