先日の見学会でお会いしたOBのお客様から「家づくりが楽しかった」と言われた。家をつくるには皆さん同様に様々な苦難を乗り越えて家づくりをされる。にも関わらず、「家づくりが楽しかった」という生の声には意外だった。見学会の合間であり、じっくりとお話しをお聞きすることが出来なかった為、またお会いした際には詳しくお聞きしたいと思う。

多分、携わった職人やスタッフたちとの関わりや共に創り上げて来たという達成感かもしれない。それが結果的に苦難を上回ったのでは?と思う。

昨今、1日で家が建つ時代でもあるが、とてももったいないと思う。造り手たちとの触れ合いがやがて、生涯忘れることのない想い出に変わることもあるからである。

弊社ハウスアドバイザーが時折こんなことを言う。

「専務、営業窓口会社(工事を下請けに全て任せる会社)が多くなっている中、安城建築だけは地域施工工務店として自分たちの手で造っていきたですね」と。

確かに営業窓口会社にして工事を丸投げすれば、数はこなせる。しかし、それでは造り手としてのこだわりや造り込み、喜びに欠ける。このOBのお客様も、いつものチームと職人で施工工務店として自分たちの手で造ったことが結果的にお客様のいい想い出に繋がったのでは感じた。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充