今日職人との会話の中で、家づくりで最も厳しい判断基準を持っているのは、やはり職人だと改めて思った。その職人は、様々な大手住宅メーカーから零細の工務店の外装工事をおこなっている。

各現場の工事の際、大凡であるがその建物の坪単価が耳に入るそうだが、その金額と自分が予想した金額のギャップが極めて大きい場合があると聞いた。いわゆる、支払ったお金が有効に建築に使用されていないと思うらしい。事実、あえてお施主さんには言わないが、本当に可愛そうに思うことが度々あるらしい。

話しの中で、平均坪単価70万以上のあるメーカーでも窓周りの収め方に非常に疑問があると言った。当然のことであるが、その様に隠れてしまう収まりの良し悪しをユーザーが判断出来るはずもない。住宅雑誌の情報やカタログに掲載されている数値等では職人の厳しい目は誤魔化せない。

弊社も今までに様々な建築業者の工事もおこなう鉄筋職人・型枠職人・水道職人・塗装職人から家の依頼があったが、やはり、職人から選ばれるということは何よりも嬉しい。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充