昨夜、リッツの高野社長の講演会に参加させて頂いた。伝説の超高級ホテルとしてお客さんの期待値は極めて高く、それ以上にお客様のこころの振幅を大きくすることは並大抵のことではない。

一番心に残った話は、ある女性の話しである。

ある日、リッツで働きたいという女性が訪れたそうだ。その経緯を聞くと、どうしても人と触れ合う仕事がしたくて、30代後半に差し迫り人生をもう一度考え直し、ホテルマンへの転職を考えたという。そのこころの内を父親に相談したところ、「リッツにお願いに行ってこい」と言われたという。

彼女の父親は宅配のトラックの運転手。仕事柄大阪市内の様々なホテルに出入りしていた。ホテルの集配荷物は多く、唯一リッツのスタッフだけが荷物の上げ下ろしを手伝ってくれ、夏の暑い時には従業員と同じグラスで飲み物を出してくれたという。リッツの文化レベルの高さに私は唸った。

以前、ある席でリッツの高野社長と少しだけお話しする機会があった。偶然にも以前弊社が製作した職人さんの文集「職人さんありがとう」を既に読まれ、「安城建築さんには一度お会いしたいと思っていました」と仰って頂き、弊社を知っていてくれた驚きと、とても礼儀正しい高野社長に一目惚れしてしまった。

いつか、一度はリッツのジュニアスイート位に泊まってみたいと思う。

リッツ東京⇒http://www.ritzcarlton.com/ja/Properties/Tokyo/Default.htm

リッツ大阪⇒http://www.ritz-carlton.co.jp/index.html

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充