個人的に長時間飛行機に押し込められることが苦痛で、正直海外に行く時は少々気が重い。しかし、自分達の立ち位置の確認と、次なるステージに行く為には、1年に1回程度は海外視察に出掛けなければ成らないと感じている。

国内での評価を頂いてもやはり本場でトップを走る会社の建物を見ると、雲の上の様な存在だと感じてしまい、まだまだ発展途上だと感じる。

何故か毎回現地に着いて住宅地や現場を歩き始めると水を得た魚の様に元気になるから不思議である。1日中現場にいても飽きることはない。

今回偶然に見つけた建築中の工事現場でインド人のペインターにと出会い、現場の中を案内してもらった。私が『nice job』と言うと益々張り切って家中を見せてくれた。

施工中の現場は我々技術者にとっては宝の宝庫。彼らの現場を見て思うことは、日本は難しい仕事は手間と時間を掛けて造るが、彼らは難しい仕事でも簡単に造るノウハウを持っているといつも感心する。

写真は、建て方中の現場であり、現場フレーミングで施工される純粋な北米式ツーバイフォー工法で建てられている。

毎回思うことだが、どの現場も施工中は汚いが、出来上がるととんでもなく格好よく且つ、美しい家に激変してしまうから不思議である。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充