モダンは、時代の流れを反映した現代的なスタイルです。

曲線的な要素を多用するクラシックスタイルに対して、直線的なデザインが多用されます。
物体の形も凹凸や変形が少なく、シンプルな表現となります。

 

たとえば、窓やインテリアドアなどのまわりに取り付けるケーシング。
クラシックスタイルのように曲線を描いた段差はほとんどなく、平面的でシンプルなデザインです。
照明器具にも直線が多く用いられ、一部のみ曲線で構成されます。
キッチンキャビネットやその部材として使われる取っ手なども、直線的でスタイリッシュな見た目となっています。

自動車のデザインは、古き良き曲線主体から直線主体へ、そして一部に曲線を盛り込んだものへと時代とともに変化しています。
つまり「モダン=直線的」ということではありません。それまでとは異なった新しい感覚のデザインによるスタイルだと言えるでしょう。

住宅先進国の米国では、インテリアの主流がクラシックからモダンへと変わっています。
決してクラシックがなくなっているわけではなく、そのよさを失うことなくモダンに感じるインテリアとなっているのです。
直線的であることで柔らかさや温かな雰囲気が欠けてしまうと、人が本来求めている心地よい空間は実現できません。
そこにいても心が疲れないモダンなインテリアが大切です。