弊社モデルハウスにご来場される多くの方々は、大手住宅メーカーの住宅より高いと思われている様です。
一般的に工業製品は大量仕入れ大量生産により、コストダウンして製品がつくられると誰もが思うからでしょう。住宅業界ではこの定説が通用しないということを多くの方々ご存知ないようです。次の様な理由があります。
総合住宅展示場のモデルハウスの償却及び維持管理費(人件費含)の全国平均は1棟あたり月400万円と言われています。年間にしたら4800万となります。弊社も総合住宅展示場(総合ハウジングセンター)の出展を一度試みましたが、その維持管理費の高額さにより考え直しました。
また住宅の工場生産についても高度成長時代の様に常に需要が多い場合はいいのですが、需要が供給を大幅に下回ってきた現代、逆に工場の維持管理費、及び工場の従業員のコストが商品に重くのしかかってしまいます。
論より証拠として弊社の実話を2例程お伝えします。あるお客様へ見積もりを提出際、ご両親からこの見積もりは安すぎてまがい物に違いないと言われたそうです。その判断基準はご両親が某大手メーカーで建てた際の建築費用からのものでした。
またあるお客様は大手住宅メーカーの営業マンでした。当然のことプロです。私が、「もし仮にこの図面この仕様で同じ家を建てた場合、如何程の違いが生じて来ますでしょうか?」と質問させて頂いたところ、『今回私たちが建ててもらう家は、勤めていた会社のモデルハウス仕様以上です。間違いなく3割以上、勤めていた会社の方が高いでしょう。消費者の多くは素人だから優れた家をつくることの出来る工務店を見つけることが出来ないのです』と話してくれました。
創業昭和四年 安城建築 浅井宏充