安城建築

社長BLOG 2015.08.29

家にも魂が宿る

先日、塗り替え工事の際に屋根の点検補修をしましたが、直射日光と照り返しでまさしく汗が滝の様に流れ、目眩がしそうでした。この季節は職人さんにとっても一番厳しい季節だと身を持って感じた次第です。

真夏の屋根の上からは大きな入道雲が近くに見えます。入道雲と言えばジブリ映画の定番。ジブリ曰く、モクモク大きく成長する入道雲とごく普通の主人公が試練を乗り越えて逞しく成長していく過程を象徴し、映画を通じてお客に生きる励みとなることを願っているそうです。

話が連想ゲームの様になりますが、主人公と言えば、さだまさしの詩に『主人公』があります。想い出のひとを励みとしながら、時として人生そのものがドラマであると思うことで救われることもある。そしてそのドラマの主人公を演じるのは他でもない自分自身。心の支えとなる想い出のひとに恥ずかしくない様に演じきりたいという様な内容の詩です。

先日弊社設計デザイナーの手塚氏から頂いた文章を拝見し、仕事での一番の悦びは『お手伝いしたご家族がその家に暮らすことにより、人生がより輝かれることです』という様なコメントを頂きプロフェッショナルレベルの職人魂を感じました。

又、手塚氏が過去に手掛けられ日本中の建設業者に注目された横浜のマークスプリングという街があります。

以前この街づくりで一番誇らしく思ったことは何ですか?という私の質問に対し、『駆け落ち同然で一緒になり、結婚式をしていない夫婦が居ることをある住民が知り、広場で結婚式をしようということになり、多くの住民が集まり祝福してあげたことです』と。(ドラマの様な話ですが実話です)

手塚氏の様なその想い『プロとしてお客さんの人生というドラマの一端を担っている』その信念が家に魂を宿らせ『深い愛情のこもった家』となりその愛で住まう家族を包むことになるに違いないと私は感じます。

私も時折、点検や修繕で伺った際、お客さんに見られない様に手をかざし(笑)家に念じることがあります。『○○さんの家族を守ってくれてありがとう』と。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充

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