安城建築

社長BLOG 2016.11.05

黒田博樹さん

広島カープの黒田博樹さん、この人の生き様に若者からお年寄りまでもが大きく心を揺さぶられたのではないでしょうか。私も年々歳を重ねる毎に物質的な満足度より、心揺さぶられる様な『心の充足』に繋がることに人生の豊かさをとても感じる様になってきました。

黒田さんがメジャーからの20億より、自分を応援してくれたカープの4億を選択したという話はとても有名な話ですが、つい先日、私の知人から自身のプライベートバンカーから聞いた次の様な話をしてくれました。プライベートバンカーがクライアントから預かるお金は最低1億から。中には数十億の資産の運用を任されているそうです。しかし、幸せそうな人生を送っているクライアントは居ないと言われたそうです。友人が、『一人も?』と聞き返したところ、『一人も居ない』という返事が返ってきたそうです。余談ですが、どうも相当量のお金を手に入れると寄って来る人全てが自分のお金目当てに寄って来ていると感じてしまうので、孤独な方が多い様です。

黒田さんのグローブの手の平に当たる部分には、感謝という言葉が書かれていました。黒田さんは既にお金だけを目的にしたら人生の本当の悦びは得られないと既に悟っていたと思われます。若しくは、幼い頃からその様に教育されていたのでしょう。

ある人は、黒田さんの奥さんが凄いと言われました。確かに・・・。いくら黒田さん自身、これが俺の美学だと言った処で、奥さんが『あんた何格好付けてんの!!野球人生なんて短いんだから、野球辞めてからの家族の生活どうすんの!!』なんて言われれば、それでおしまいですからね。

話は戻りますが、ある方によると、人生の最大の豊かさは『共感できる仲間の存在』という話を聞いたことがあります。ご自身の人生を振り返って想い出してみて下さい。これまでの人生の中で感動や心揺さぶられる体験の多くは、まず人の存在によるものだったと思いませんか?きっとこのことも黒田さんはご存知だったと思います。

結婚して最高のパートナーが居たとしてもいつかはどちらかが先に逝くことになります。ほぼ間違いなく。その時でも、『共感できる仲間の存在』があれば、どんなに救われることでしょう。

追伸、私が一番共感したこととして黒田さんは、野球人生の中で『野球をしていて一度も楽しいと思ったことは無かった』と語っていました。おそらく、黒田さんの天からのお役目は、野球を通して、ファンの期待に応える為に利他に徹し、懸命に人生を駆け抜けることにより、ファンの心を大きく揺さぶり、結果的にファンの人生をも変えて行く。それを成し得たことが黒田さんにとって一番の悦びだったと私は感じます。

https://www.youtube.com/watch?v=O0BzMyCO7Lc

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充

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