安城建築

社長日記 2008.07.20

家族の顔が見える間取り、オープンプランニングのもうひとつの魅力

オープンプランニングとはリビング、ファミリールーム、キッチンそれぞれの部屋を区画することなく、開放的な室内空間が実現できる。家族の絆を人生の豊かさと考える北米の人々からはこの家族のコミュニケーションも円滑となるオープンプランニングという設計思想は北米でもっともポピュラーな平面計画と言える。

昨今日本からも多くの家族が北米に赴任され、帰国後は皆さんオープンプランニングの間取りを望まれる。全館空調システムとオープンプランニングを一度体感すると、誰もがその暮らしやすさの虜になってしまうからである。

オープンプランニングの魅力は家族のコミュニケーションを円滑にすること以外に、日本で最も有効的な設計手法と思われる要因がある。日本は土地が高く、出来るだけ小さな家でもより広々と感じることができるのがオープンプランニングである。その理由は、パブリックスペース(家族で共有する用途の部屋)が連続している為、その部屋を通って他の部屋に行くことができる。その為、無駄な廊下が不要となり、廊下に要する面積分を共有スペースに用いることが可能となる。

このオープンプランニングこそ我が国に最も適した間取りだと私は思う。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充