安城建築

社長BLOG 2008.08.03

正しいドライウォール工法の施工方法その2

長期に渡りひび割れが起こりにくいドライウォール工法の施工にはジョイントテープ(石膏ボードの接合部分の補強に使用するテープ)がポイントとなる。ドライウォールのクラックの(ひび割れ)の原因は下地である石膏ボードが動き、その動きに追従出来ずに起こる。

北米では、このジョイントテープには和紙が使用され、専用パテにて接着していく。一方なんちゃってドライウォールの場合、このジョイントテープの代わりにテープ式のグラスファイバーメッシュを使用する場合が多い。

石膏ボードのひび割れの原因の多くが「引っ張り」では無く、「せん断力」によるものである。一見、紙よりグラスファイバーの方が強度は優れている様に思えるが、「せん断力」に対しては和紙をパテで固めた方がより丈夫なのである。その為、北米ではジョイント部分のテープは全て和紙を使用しているのである。

時折、他社で施工されたお客様より、SOSの依頼があるが、その多くの現場がこのグラスファイバーメッシュを使用したものである。

では、どうして日本では和紙が使用されないのか?という疑問を持たれたと思う。

グラスファーバーメッシュテープは、メッシュに自体が粘着テープ状になっており、メッシュの裏面にパテを盛らなくても接着出来る為、熟練工でなくても極めて施工性が容易だからである。

一方和紙のジョイントテープは、和紙自体が粘着式のテープになっておらず、和紙の接着にはテーピング用の専用パテで接着しなければならず、これを手作業で施工するには極めて時間と手間が掛かるからである。

北米の場合、この作業をバズーカーという機械で施工している。このバズーカーを使用すれば、極めて短時間で美しい施工が可能となる。しかし、このバズーカーを自分の手の様に自在に使いこなすには腕立て伏せ連続100回以上の体力と熟練を要する。

和紙を使用してもグラスファイバーメッシュを使用しても、短期的には殆どその違いは解らない。しかし、入居後時間が経つにつれ、その違いは明らかになり、家具が入った室内での補修はほぼ困難と言える。ドライウォールは下地処理で決まる。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充

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