少々、鉄ちゃん(鉄道ファン)気味の私は、昔の駅舎にも関心がある。昔の駅舎は学校建築同様、明治大正時代の美しい西洋建築が多い。
おそらく地元で活躍する宮大工が西洋建築を謙虚に学びながら、自分たちの社寺建築と融合させながら、全国の宮大工と腕を競い合ったのではと思う。
残念なのは、最近建てられている駅舎のチープさである。その殆どが近代的なデザインで、旅に出掛ける際にも旅情感が湧かない。
先日、ネットで昔の駅舎の画像を検索した際、長男にこれらの駅舎をどう思うかと尋ねてみた。すると、とても深いことを言った。
(長男)「この時代には生まれていないけれど、なつかしい感じがする」
(私) 「今の駅と比べてどっちがいい?」
(長男) 当たり前の様に「こっち」と昔の駅舎を指差した。
長男の一言で弊社の取り組みに確信を得ることが出来た。
創業昭和四年 安城建築 浅井宏充