安城建築

社長BLOG 2025.01.26

土地探しと免震装置

前回の見学会にて免震装置をご希望されているお客様とお話ししました。東南海地震が迫ると言われているので、揺れない免震装置をご希望されていました。

免震装置は基礎と建物を分離してその間に揺れを低減する装置を設置した構造となっています。

免震装置を設置する前提として、地盤が強固である事が大前提となります。理由は地盤が軟弱な場合、基礎ごと不動沈下してしまう可能性があり、基礎が傾いてしまえば正常に免震機能は発揮されません。

例えば軟弱地盤層が深い場合、(木造住宅の場合)柱状改良を採用しますが、柱状改良は地震の横揺れによるせん断力に弱く、その上に免震装置付の基礎を設けても充分に機能を発揮できるか不安が残ります。

その為、免震装置を設置するなら充分強固な地盤の土地を探す必要があります。尚、軟弱地盤に建つ免震装置付の超高層ビルば、地中深く地数十メートルの杭を設置する為、激しい横揺れに対しても基礎が傾くことはありません。住宅レベルだと膨大なコストが掛かるためその様な杭を設置することは殆どありません。

もし私なら高価な免地装置を設けるより、壁体内に制震ダンパー装置を設けます。

尚、土地探しをされている方に軟弱地盤を回避するアドバイスをするとしたら、ハザードマップの浸水エリア、河川の近く、水やさんずいへんに関する漢字の地名の場所は地盤が軟弱の場合が多いので避けて下さい。弊社の事務所の土地は先々代が購入した作業場でした。住所は安城市桜井町北阿原下です。阿原と言う地名は、湿地帯、イネ科の葦の自生地(湿地帯に自生する植物)です。よって漢字の如く非常に軟弱地盤です。その為、お隣のアイシンさんのビルは15メートル(5階建て相当の長さ)の杭が打ち込まれています。