道行くお爺さんが「ハイカラな家だね?」とお施主様に話し掛けられたそうだ。
私は「ハイカラ」と言う言葉が大変気に入っている。
ハイカラという言葉には「新しさと懐かしさ」が含まれていると私は思う。
もし、仮にこのお爺さんが、新しさだけを感じたとしたら、「きれいな家ですね」とか、「新しい家ができましたね」と言うだろう。
あなたは懐かしさを感じる瞬間、どんな気持ちになるだろうか?魂の悦び(よろこび)の様な・・・こころの充足感に近いものを感じないだろうか?
私は個人的に懐かしさを感じられるデザインの効用は、数値では表示できないが、ひとのこころに対し極めて大きな影響を与えるものと考えている。以前、この日記でもお伝えしたが、これを「感性価値」と言う。
創業昭和四年 安城建築 浅井宏充