先日、弊社の仕事を兄弟で担ってくれている職人さんのお父さんの葬儀に参列しました。葬儀の最後、兄に続き弟からの台本の無い挨拶は感動的なものがありました。
それは、これまでお父さんを支えてくれた兄、親類へ方への深い、深いねぎらいでした。特にお兄さんへの感謝の言葉は、お兄さんも生涯忘れることはないでしょう。
弟からの感謝は次の様なものでした。
『本日はお忙しい中、参列して頂ありがとうございました。いつも一緒に仕事をしている兄には、照れくさくてなかなか感謝の言葉が言えませんでしたが、母親を亡くしてから、父親と2人、慣れない家事と仕事をしながら父親の看病をし続け、本当に大変だったと思います。本当にありがとうございました』と感極まり、男泣きしながらも込みあげてくるものを必死に耐え、感謝の気持ちを伝える弟の姿にこころを揺さぶられました。
その時、一度も弱音を聞いたことの無かったお兄さんの姿が、頭を過ぎりました。心からのねぎらいは、ひとのこころを大きく揺さぶり、その後、大きな幸福感に包まれます。
私もそうですが、特に男性は、感謝の気持ちがあっても、なかなか言葉に出して言うことが出来ない生き物です。その点、少し女性の方々もご理解して頂けると男性も救われます。
男性は男性で、照れくささを乗り越え、感謝の気持ちを言葉に出してみては如何でしょうか。
追伸、
葬儀のことをこの様な日記に掲載することは迷いましたが、お父さんはご高齢により人生を全うされたこと、この葬儀からの学びを是非皆様にお伝えしたいと思い、自己判断により掲載させて頂きました。
創業昭和四年 安城建築 浅井宏充