海外旅行で再度行ってみたい国として上位にトルコにあるそうです。何故トルコ?と私も思いました。トルコにはとても親日家が多いそうで、口コミとなったそうです。 しかし、飛行機で約13時間という距離があるにも関わらず何故親日家が多いのでしょうか。その事実を皆さんはご存知ですか?
それは今から遡る事125年前、和歌山県の串本沖で台風によりトルコの軍艦が座礁し約600名の乗組員が海に投げ出された。串本町の住民総出により69名を救出し救護に当たりました。その当時住民の暮らしは非常に貧しかったにも関わらず、食料や衣服を惜しみなく分け与えたのです。その出来事が今でもトルコの教科書に載っており、その事実を知らないトルコ人は居ないそうです。
そして話は続きます。上記の遭難事件が起こってから95年後。今から30年前の1985年3月17日、突如イランの国王サダム・フセインが48時間以降にイラン上空を飛ぶ全ての航空機を無差別に攻撃すると宣言しました。湾岸戦争です。? 外国人は一斉にイランから出国。しかし、乗り入れる航空会社は自国民を優先し航空券があるにも関わらず約200人の日本人は飛行機に搭乗できませんでした。
日本政府はJALに対し、急遽チャーター便の依頼をしましたが、安全が確保出来ないという理由で要請を拒否しました。それを知ったその当時伊藤忠商事のトルコ支店長だった森永氏がトルコのオザル首相に救出を依頼。 すぐさまオザル首相からトルコ航空に救出依頼。トルコ航空では、パイロットの緊急招集があり、そのチャーター機のパイロット志願を募ったそうです。当然ですが、命の補償の無い任務だということは全てのパイロットが承知しています。 がしかしその場に居た全員のパイロットが救出を志願したそうです(涙)
二機のチャーター機がイランのテヘラン空港に降り立ち、日本人を乗せてテヘランを飛び立ったのは予告時間の1時間前・・・。 刻々と迫り来る時刻・・・いつ撃墜されるかと緊張は極限状態だったことでしょう。
そして間もなく機長からのアナウンス
『ようこそトルコへ』乗客乗務員全員拍手喝采!!
トルコ政府は自国民より日本人を優先し、約500人のトルコ人は陸路で国境を越えたそうです。そして驚くべきことに日本人を優先したことについてトルコ国民からの非難は無かったそうです。 トルコの人々は約100年もの昔に自国の先祖を助けてくれた日本人に対して恩義を忘れず、感謝の想いを後世に渡り抱き続けてくれていたのです。
それが親日の最大の理由です。 私も恥ずかしながらこの実話をつい先日まで全く知りませんでした。この話を聞いて是非一度トルコに行ってトルコの人々に会ってみたいと感じました。
創業昭和四年 安城建築 浅井宏充