私は足場の上で仕事をする外装職人(神の手を持つ外装職人)の仕事を眺めていた。
電ノコ(電動のこぎり)でカットしたパーツを取り付ける作業をしていた。通常の職人がおこなう工程と異なる彼の不思議な動きを観て私は足場に駆け上がった。
なんと、電ノコでカットした部分の全てに丁重にペーパー掛をしていたのである。
「ここまでやるか!」と私は唸った。彼のこだわりは半端では無い。
私の賞賛に対し、「お客さんの期待を超えてあげないとね」とさらりと言った。
自画自賛となって申し訳ないが、外装職人をはじめ、安城建築は本当にいい職人たちに支えられていると感じる。
創業昭和四年 安城建築 浅井宏充