NHK「仕事の流儀」にてイチローの特集を観た。
印象深かったのは、「あのいつものポーカーフェイスととがった態度は、打って当たり前だというプレッシャーに何度も押し潰されそうになり、自分を守る為にどうしても必要だった」と語っていた。超人イチローの人間らしさを垣間見た時、非常に親近感がわいた。
イチローの場合は、強さと弱さの同居に苦しんで来た。誰もが、時として二面性を持つ自分自身を嫌になることがあると思う。正直、私も優しい自分と冷酷な自分とが同居し、自分自身が判らなくなった時がある。しかしある時、私のメンターにこの様なことを言われ、吹っ切れた。
「優しい部分、冷酷な部分、その両方を持ってあなたを形成しています。あなたの優しい部分は偽りではありません。いつも冷酷ではありませんよね?時としてそういう部分もあるということです」と。
うろ覚えであるが、さだまさしの言葉の中に、「暖かさと冷たさを持って人間であり、冷たさが無く、暖かさだけでは本当の暖かさも判らない」そんな言葉を思い出した。
創業昭和四年 安城建築 浅井宏充