安城建築

社長BLOG 2007.05.23

セントラルヒーディング

デンソーエース(デンソーグループ)の技術開発プロジェクトの皆さんが遠方より弊社の施工現場とモデルハウスの見学を兼ねて来社。

職人寄りの私としては、このような方々にお越し頂き、次回製品の開発参考意見や導入されたお客さまの声を尋ねられることは、非常に仕事冥利に尽きる。

全館空調システム(セントラルヒーティング)は、ただ単に夏冬を快適に過ごせる冷暖房設備ではないと私は思う。

女性が社会進出し、家で過ごす子供達との僅かな時間を大切にしたいという思いからオープンプランニング(耐震強度を落とさずに間仕切りを少なくし、無駄な廊下等を排除した開放的な間取り)という設計手法が北米で考えられた。そのオープンな空間を効率よく冷暖房出来る設備がセントラルヒーティングである。

暮らす家族の絆を深める為、オープンプランニングが思考され、その重要なソフトを支える為に無くてはならないのがセントラルだと私は思う。

以前、このような嬉しい話しを安建で建てられたお客さん(大企業勤務の方)から聞いたことがある。

「私の課では、○○ホーム派と安建派に分かれているんです。○○ホーム派は、冬や夏の外気温と室内の温度を計測し、そのスペックの話しをしているんですね。しかし、安建派は、新しい家に暮らし始めてどの様に家族との関わりが変わったかを話しているんです。視点が違うんですよね・・・」

この話しを聞いた時、本当に嬉しかった。家は車の様にスペックだけでは語れない。

人生の本当の豊かさと感性豊かな私たちのお客さんは凄いと思う。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充