設計依頼の際、お客さんの要望を聞いて時折思うことがある。
それは、「可愛い家にしたい」という要望を言われた時である。確かに可愛い家は若い奥様には憧れであり、夢のマイホームをつくるなら、実現したいと思う気持ちは理解できる。
ただ、少し想像してみて欲しい。当然だがそこに暮らす人は歳を取って行く。例えば、あなたが60歳になった時、あなたはその家は似合っているのだろうか?可愛さを表現すると、時として中途半端になる場合がある為、我々も十分に吟味する必要である。
暮らす方が、心身共により美しく歳を重ねることが出来る家を残したいと私は考えています。
創業昭和四年 安城建築 浅井宏充