現在、お施主様は海外赴任中の為、現場を訪れることは多くても数回程度となる。その為、信頼できる職人に造って欲しいという気持ちは特に強かったと思う。
この大工さんとの付き合いは長く、21年前。親方(お父さん)と親子で共に働いていた。とてもよく動く若者だった。
その当時、何も分からない私も親方には何かとお世話になった。今では息子さんも若い衆をまとめる頼もしい親方である。
写真の作業風景は、現場にてゼロからガッチリと組み上げる純粋な北米式ツーバイフォー工法によるものである。2階の柱まで組みあがってきた。外壁の合板が張っていないのは、より強固な純粋な北米式ツーバイフォー工法の証。一番弱い部分である1階の床と1階の壁、1階の壁と2階の床、2階の床と2階の壁を4フィート×8フィートの大判の合板を全てまたがせて張る。
クレーン車でパネルを組み立てるパネル式ツーバイフォー工法と比べ、手間は掛かる。しかし、同じ材料でより丈夫な構造となる。施工中雨に濡れるということもあるが、ツーバイフォー工法を専門に手掛ける大工さんは自身の家を建てる際、この工法を迷い無く選択している。
創業昭和四年 安城建築 浅井宏充