壁、天井に隙間無く断熱材を施す現場発泡ウレタンという工法があります。主にその工法には二種類の工法があります。
高密度の30倍発泡(単独気泡)の冷凍冷蔵庫用(フロンを含まない)難燃性硬質ウレタン熱伝導率0.022(w/m.k)と、低密度の水100倍発泡(連続気泡)の難燃性硬質ウレタン熱伝導率0.035(w/m.k)です。
同じ呼び名ではありますが、断熱性能も約1.6倍、30倍発砲の断熱材の方がより断熱性能が優れています。見分け方は簡単で、指先を断熱材に差し込んでみて下さい。堅く指が刺さらない方が30倍発泡で、簡単に刺さってしまう方が100倍発泡の断熱材です。
ある書籍によると連続気泡の断熱材は、文字の如く、気泡が連続している為、水蒸気の移動があり、壁体内の結露の心配あるそうです。
又、高密度ウレタンは、高密度の為、壁体内に充填した際、構造用合板に強力に接着し強度が増す為、建物の剛性が格段に強くなり優れた耐震性となります。構造の大工さん(建て方)曰く、
『この高密度硬質ウレタンは構造計算には反映されないが、自分たち職人から言わせると地震で倒壊することはまずありえないと思う』と話してくれました。
デメリットとしては、その強力な接着力により、解体時には分別が難しいという点です。
上記の理由により、弊社では、高密度30倍発泡の冷凍冷蔵庫用の硬質ウレタン断熱材を使用しております。
創業昭和四年 安城建築 浅井宏充