先日、これから弊社にて家づくりをされるお客様のご両親とお話しさせて頂いた。
理由は、ツーバイフォー工法に対しての疑問をお持ちだった為、お施主さま(息子様)より、ご両親への説明の依頼があった為である。
業者である私が説明するよりも、直接現場で作業に携わる職人自身が説明した方が真実性が高いと考え、ご両親様と職人とで直接話しをさせて頂いた。
職人自身から机上論では無く、実体験でのメリットもデメリットも含めてお話しさせて頂き、ご理解を頂いた。
お施主様が施工前に直接職人から話しを聞く機会は殆ど無い。建築業界の流れとしては、「職人にはお施主様と直接話しをしない様に」ということが主流となっている。
業者側からすれば、職人が余計なことを言ってしまわない様にということだろが、それでは信頼関係は築くことが出来ないと私は思う。
今回、お施主様(息子様)のご要望で息子様は出席されなかった。その理由は、親子同士ではどうしても感情的になってしまうということらしい。
しかし、ご両親の想いは、ご自身の体験から「家づくりを失敗して欲しくない」という親心である。ご両親曰から「家づくりをきっかけに、今まであまり会話をしたことのない息子と話をする様になった」と笑いながら言われた。
弊社の澤がご両親様へ「親子間では色々対立はありますが、先日のお話しの中で、息子様は大学まで出してもらい中々面と向かっては言えないが、両親には本当に感謝している」と仰っていたことをお伝えした時、お父様はテーブルにうつむき、お母様は涙ぐまれた。
創業昭和四年 安城建築 浅井宏充