安城建築

社長BLOG 2010.07.27

全館空調の普及を妨げるもの

先日、全館空調メーカーの営業マンから全館空調の現状を聞いた。

営業マン曰く、お客様からの直接の問い合わせは多いが、業者側はかなり消極的だという。

確かに弊社のモデルに来場して下さるお客様の話でも、他社では、「全館空調は初期投資も大きいし、弊社の家は気密断熱性能が高い為、ルームエアコン2台もあれば充分快適なので必要ありませんよ」等の説明をされたとかで、導入にはとても消極的な感じを受ける。

業者が導入を嫌がる実際の理由は、初期投資が大きいため、全体の予算が膨らみ契約しづらくなってしまうこと。二番目に施工実績がないこと。三番目に施工実績がないため全館空調の快適性を伝えきれないこと。四番目に気密断熱性能が悪く、ランニングコスト等で後々のクレームになることを恐れていることなどが考えられる。

全館空調の営業マン曰く、建物により(大手を問わず)物凄く断熱、気密、遮熱性能が異なり、全館空調の会社のパンフレットに明記してあるランニングコストより大幅にアップしてしまうケースも少なくないという。

ユーザーの皆様へのアドバスとして、全館空調を導入される際には、実際に気になる会社の家に暮らすお客様に直接尋ねることをお勧めしたい。

創業昭和四年 安城建築 浅井宏充