現在、ご家族で海外赴任中のお客さんのお宅を建築している。当初、フル注文住宅を海外という遠隔地にお住まいのお客様とトラブル無く本当に出来るのだろうか?と心配になり、帰国後の着工をお勧めさせて頂いたが、ご家庭の事情により着工することとなった。
一番の心配していたのはコミュニケーション不足から生じる行き違いである。この問題の対し、文明の利器であるネットに本当に助けられた。弊社もコーディネーターもネット電話の環境を整えコミュニケーション体制を整えた。通常の電話ほどクリアーでは無いが、何とか使えるレベルであるが、私だけかもしれないが、繋がった瞬間、丁度子供の頃トランシーバーで話せた瞬間の様な「お?っ」みたいな感動があった。
おそらく、お客さんは私たち以上に不安だったに違いない。ほんのわずかな帰国の日程を打ち合わせに当てて頂いた。お客さまも帰国の慌しさと、打ち合わせに少々お疲れになられたと思うが、その分の満足度は必ず向上すると思う。
先日、コーディネーターから意外な話しを聞いた。弊社の家を強く支持してくださっていたのは奥様だと私は思っていたが、実は奥様以上に旦那さんであり、「安城建築なら信頼できる」と強く支持してくださっていたと聞いた。私の様にベラベラ喋るタイプでは無く、いい意味でクールなジェントルマンの様な感じの方なので、とても意外だったが、とても嬉しく思う。
自画自賛であるが、細部まで造り込まれていき、次第に格好よくなっていく現場を見ていると、きっと満足して頂ける様な気がする。
創業昭和四年 安城建築 浅井宏充