弊社創業者の代からのお付き合いのS様の(故)お父様と息子様。今から二十年程前、弊社が輸入住宅を手掛けての第一号は息子さまご夫婦からのご依頼で造らせて頂きました。
その当時、私が現場監督は勿論のこと、全ての業務をこなしていましたので、多忙を極めておりました。完成引渡しを終え、ご挨拶をし、帰路につこうとした際、S様のご主人より『本当に素晴らしい家を造ってくれありがとうございました』と力強く握手されました。この時の熱いものが込み上げる感覚は今でも鮮明に覚えています。それまでの苦労が一瞬にして消え去り、まさしく仕事冥利に尽きるという体験をさせてもらいました。それもほんの数年前の出来事の様です。
時折お邪魔した際にS先生(S様のご主人)からヨットでの太平洋横断やスマトラ島での救護活動の話を聞いたり、ヨットお誘いして頂くことにより冒険心や仕事への使命感を駆り立てられました。
あれから二十数年、ご主人が愛知県民なら誰もが知る院長先生になられたことを私の父親から聞き、自分事の様に嬉しくなりました。
先日奥様に祝辞をお伝えすると一瞬の間も無く『この家に暮らせたお陰です』と。お世辞半分でも本当に嬉しく、ありがたく思いました。私が『奥さんをよいしょする訳ではありませんが、これ程の大病院の院長婦人になられても本当に謙虚なところが凄いと本当に感心します』と言うと、笑顔で『主人も私も今までと同じですから、今まで通りのお付き合いを宜しくお願いします。もし、私が傲慢になったら是非そう仰って下さいね』と。(メチャクチャ格好いい~!!品位ある大人のお手本を勉強させて頂きました)
『実るほど頭を垂れる稲穂かな』
S様のお父様と弊社創業者の故浅井正一とのご縁で始まったお付き合いを大切にし、次の代に繋げて行くことがお役目だと感じております。